体が消費するエネルギーには、基礎代謝・食事誘導性熱産生・活動代謝の3つがあります。
基礎代謝は安静時代謝ともよばれ、人が生きていくために最低限必要な代謝エネルギーをいいます。心臓を動かすエネルギーや体温を維持するための熱産生などを総合したものです。
基礎代謝は体の消費エネルギーの中でも最もエネルギーの消費量が大きく、1日の消費エネルギーの60%〜70%を占めます。筋肉細胞は活動が活発であるため女性より筋肉量が多い男性の方が基礎代謝量は多くなります。
基礎代謝量のピークは、男性が16歳、女性が13歳でピークになりそれ以降は年齢とともに徐々に低下していきます。
男性の場合、中高年で基礎代謝の低下が著しくなります。つまり若い時と同じ量の食事をとっていれば摂取エネルギーが代謝エネルギーを上回り太ってしまうということです。
基礎代謝の低下を抑えるためには筋肉量を増やすために運動を心掛ける必要があります。
活動代謝とは運動などによって消費されるエネルギーのことをいいます。1日の消費エネルギーの30%〜40%を占めます。しかし個人差が大きいです。
食事誘導性熱産生とは、食後に自律神経系を通しておこる熱産生をいい、食事として摂取するエネルギー量の約10%です。
食事誘導性熱産生は夜の方が少なくなるため、夜食べた方が太りやすくなります。